しばらくみんなで踊っているとブロンド紳士が心配そうな顔して言う。
「俺の彼女、今日部屋に友だちを泊めるんだよ。女じゃないぜ? 男だよ」
話しを聞くと、
「知り合いの韓国男が今日部屋に入れないからうちのシングルルームベッド2つあるから泊めてあげるの」
ということらしい。
ブロンド紳士は純情な少年でもあるので、彼女に対しては気にしていないふりをしつつも明らかに動揺している。
何度もそのことをぼくに言う。
「女じゃないぜ? 男を家に泊めるんだぜ!?」
そりゃそうだよなあ。心配だよなあ。
しかもこの韓国男
昨晩フットルースで初めて見た(不良トルコ男に奪われる前にスイス女性とディープなキスをしていた男)
のだが、クラブで踊るよりも女と絡むことばかり考えている典型的なタイプだったので、
どう考えても性交に至る気がする。
アジア人離れしたがたいの大きさで、見た目も性格もジャイアンなのだ。
1時にHugo's前で待ち合わせしたというのでブロンド紳士と彼女が外に出て、ぼくも疲れたので外に出て一緒に待っているもやってこない。
今フットルースにいるというのでブロンド紳士の彼女が迎えに行くと、
「いまとても楽しい状態なのでやっぱり2時にしてくれ」
と韓国のジャイアンは言う。
いい感じで女性とハグしたりキスしたりしているということなのだろう。
ベッドを借りる身としてはかなり尊大である。
「お前の部屋は俺の部屋。お前の彼女は俺の女」
なのだ。
やはりジャイアンというあだ名がぴったりだ。
時間ができたので、
ヒューゴの中に戻るとやたらとぼくに絡んできたスイス女性とイケメンチャラ男氏が例によって
延々とディープなキスをしていたので、ブロンド紳士と二人で後ろからニヤニヤ眺めていると、
スイス女性が気付いて、ちょっと気まずい顔をする。
その後スイス女性とブロンドチャラ男氏はおせっくすのため二人で帰宅。
二時過ぎになりフットルースに行くと、
ようやくジャイアン韓国男が出てきて、ブロンド紳士と軽く挨拶し彼女と二人で帰っていく。
ちょっと日本ではありえない状況だと思うのだが、海外ではありなのだろうか。
その後ブロンド紳士とフットルースに入ると昨日のスイス女性がいていきなり抱きついてきた。
ジャイアン韓国男を見ていると周りの目を気にしすぎている自分がバカらしくなってきたので、
自分もキスしておいた。
あとジャンキーなハンガリー女性もいて、いきなり飛びついてきた。
腕だけじゃなく脚もぼくの身体に回してきたのだ。木に抱きつく猿のように。
この子は背が低く身体の線も細いのでとくに重くはない。
「酔っぱらった」
という。
そのまま脚を抱えくるくる回してみた。
しかしブロンド紳士は浮かない顔をして携帯をいじっている。
「ちょっとこれ見てくれよ」
彼女とのやりとりなのだが、
韓国のジャイアンがいきなり裸になってベッドで寝だしたとかまずそうな状況が彼女からメッセージされていて、
そりゃ彼氏としては心配になるわ。
クラブで踊る気分じゃなさそうなのでフットルース出ようと彼に言って、二人で外に出る。
バイバイして帰宅。
エレベーターを開けるとき少しどきどきしたけれど、
白人女性は落ちていませんでした。
やりたい放題のパーチビルにちょっと疲れてきたよ。
どう考えても遊び方がティーンネイジャーだ。
<続く>
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韓国のジャイアンとブロンドの紳士
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