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Channel: とち狂ったマルタ島で健全な語学留学を目指すブログ
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北欧女子大生が語るイタリア・スペイン男の欠点

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 $日本人は外国人にモテます。-ラウルボヴァ

 彼女の口調は完全に新橋のおっちゃんのそれであり、ぼくは酔っ払いに絡まれる子羊だった。
 彼女は無駄に増えた手振りを交えながら言う。
「じゃあまず南から」
「南ってどこ?」
「スペイン、イタリア、ギリシャ。あいつらしゃべりすぎ。男はマッチョすぎ」
「マッチョって肉体的な意味で? それとも精神的な意味で?」
「両方。もともとあの人たち目も髪も黒いけど馬鹿みたいにいっつもビーチ行って体焼いて黒くしてるの」
 そういうキミも暇さえあればビーチやプールサイドでせっせと体焼いてるじゃないかとぼくは思ったがもちろん言わなかった。
 ヨーロッパ人は日光浴が大好きなのだ。
 とくに北欧は肌が白い人ばかりなので黒くなって帰国するとバカンス自慢できるらしい。
「それで身体鍛えてまたビーチで見せびらかすの。自意識過剰。ビーチ大好き。女大好き。もうね。アホかと」
 どうやら北欧と南欧はそりが合わないようだ。
「日本でもイタリア男は世界一のナンパ師って聞くね」
「ほんとそのとおり! イタリア男は必ず女に奢ろうとするけどそれは女を馬鹿にしてるのよ! 上の者が下の者に施しを与えるの。イタリアの女性は虐げられているわ。あんな女性差別主義者が国のトップとか最悪でしょ(当時はベルルスコーニが首相でした)」
 彼女は次第に興奮してきた。イタリア男になんか恨みでもあるのだろうか。
「でもほんと気をつけてね。イタリア女は恋の駆け引きの天才だから」
 はあ。分かりました。
「あとそうそう、大学の寮にスペイン人がたくさんいるんだけど、彼ら毎日一階のリビングでご飯作ってみんなで食べて、というかしゃべってばっかで、毎日パーティーしているみたい。世界の人はみんな友達みたいな。つまりうるさすぎるってことなんだけど」
 どうやら南欧の方々は童話『アリとキリギリス』でいうキリギリスがぴったりのようだ。道理でいずれの国も財政が瀕死である。アリさんのドイツに助けを求めるわけだ。

(つづく)

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マルタ島上陸まであと24日


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