イギリス人はおかしい―日本人ハウスキーパーが見た階級社会の素顔 (文春文庫)/文藝春秋
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自分にラムコークを彼女にコークを注文してぼくは尋ねる。
「イギリス人はやっぱりジェントルマンなの?」
赤く焼けた頬に手を添えて彼女は答える。
「とても礼儀正しい。つまりイエスマンってことなんだけど。あれだけ"Certainly"使うのイギリス人くらいじゃない?」
ふむ。
英語つまりイギリス語なんだからどんな単語を使おうがイギリス人の勝手だと思ったけれどもちろん口には出さなかった。
「オブラートに包んで物を言うよね。直接的じゃない。この前旅行で一人旅しているイギリス人の男に出会って、わたしのこと好きっぽかったんだけど、あまりはっきりと言ってこないし、全然手を出してこないし、何を言っても肯定なの。うーんて感じだった。男にはもっとワイルドさが必要でしょ」
ふむ。
手を出しすぎるのもダメ。
手を出さなすぎるのもダメ。
女心とはなんと難しいのだろうか。
とぼくは思ったがもちろん口には出さなかった。
イギリス人とイタリア人を足して2で割ればいい感じの男ができあがるのかもしれない。
(続く)
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