ぼくがタバコを吸いながら意味不明な現状を整理していると、いきなり白人女性は立ち上がり、
「帰らなきゃ! 彼氏がいるの!」
と言い出した。ぼくの部屋のドアを開け、フラットメイト(うちは2DKで別のベッドルームに住むトルコ人二人とダイニングキッチンをシェアしている状態)のトルコ人のドアを開けようとする。
「そっちは出口じゃない! 友だちの部屋だ!」
ぼくは必死で彼女の身体を引っ張る。
しかしこの女性は脂肪豊かな女性で力がかなり強い。
ぼくの抵抗もむなしく無理矢理ドアを開けられる。
大の字でうつぶせになって寝ているヒゲモジャのトルコ人(トランクス一枚)の姿がそこにはあった。
ぼくは急いでドアを閉め、中に入ろうとする白人女性を追い出す。
「なにするの! 帰してよ! 警察呼ぶわよ!」
警察呼びたいのはこっちや! と嘆きながらも、
廊下への正しいドアへと彼女を導く。
彼女は廊下に出て、壁を手で這いながらどんどん先へ進もうとする。
しかしぼくのへやに彼女のバッグもiPhoneもサンダルもブラジャーも置いたままだ。
ぼくは急いで取りに戻り廊下に出ると彼女は隣の部屋のドアをガンガン叩き、なかから男が出てきたところだった。
ジャンプラで出会った筋トレマニアのセルビア人である。
「いったいどうしたんだ?」
「俺がエレベーター入ってたらこの女が寝てたんだよ。いろんなドアをガンガン叩いてひどいことになってる」
「ほんとクレイジーだなこいつ」
セルビア男はそう言って、
「大丈夫か?」
女に尋ねるも女は呂律が回らない。
中から他のトルコ人も出てくる。
女は再び外に出る。
セルビア男とトルコ男があとを追う。
「あとまかせていいかな? これ彼女の荷物」
「ああ、まかせてくれ」
というわけでぼくはようやく部屋に戻ることができた。
正直彼らがまたセックスしちゃうのではないか。それはレイプ的でまずいのではないか
(ちなみに日本の刑法だと酔いつぶれて抵抗できない女性とセックスした場合、準強姦罪が成立し強姦罪と同じ
三年以上の有期懲役に罰せられる)
と思ったけれどもこの女の子は全く話しが通じないし無理矢理言うことを聞かせようとすると「警察呼ぶ!」とか言い出すし
ほんとに呼ばれたらあらぬ疑いをかけられかねない状況にあるので、
「まかせてくれ」というセルビア男の言葉と「警察呼ぶ!」という白人女性の言葉を信じるしかないのであった。
ほんとパーチビルひどい。
<続く>
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アソコ丸見えの白人女性に警察呼ぶわよ!と言われた件。
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